このページは 2022-12-13 に更新しました。
- 最も優れているETFは何か?
- VTI,VOOを比較
- スペックで比較した場合と
積立投資した場合の
優秀なETFをデータを用いて解説します。 - 若干VOOの方が優れている。しかし、わずかな差なので好みでOK
こんにちは、hokkyokunです。
積立投資のシミュレーションを
Pythonというプログラミング言語で作ってみました。
実際の過去データを用いて
投資した結果を可能な限り再現しています。
本当に優秀なETFをプログラミングシミュレーションで探してみようと思います。
今回は2010-09-09 ~ 2022-12-13までの期間におけるシミュレーション結果です。
※シミュレーション結果は入念に計算を行っておりますが
利益を保証するものではございません。
ご自身でご判断の上投資をしてください。
結論を述べます。
基本的にはどちらも超優秀で利益は変らない。
配当利回り、YOC、暴落への安定性は若干VOOが良い。
目的
何を比較するのか
インデックス投資として有名な
VTI,VOOについて
ETFのスペックとして優秀なのはどれ?
積立投資した際にもっとも優秀なETFはどれ?
この二つを研究してみたいと思います。
そもそもVTI,VOOって何?
VTIとは
米国全体のあらゆる株を適切な割合で保有するETFです。
割合は時価総額が高いものをたくさん持つように計算します(アップルは高いウェイトで保有)。
3500以上の銘柄を保有し、業界大手から次世代の銘柄までカバーできます。
VOOとは
S&P500という米国を代表する500銘柄を保有するETFです。
割合はVTIと同様に時価総額が高いものをたくさん持つように計算します。
余計な銘柄は含まず、厳選された優良株のみで構成されます。
インデックス投資ブームの火付け役です。
比較ETF(VTI,VOO)の詳細なスペック
より詳しいETFに関する情報は下記に記事を書いています。
積立投資する上で必要なことを網羅的に
まとめていますので、参考にしてみてください。
積立投資をするうえで押さえておきたい
ETFの構成保有銘柄、セクター比率、年間の平均リターン、平均配当金利回り、経費率
を網羅的に解説しています。
基本スペックの比較
比較ETF(VTI,VOO)の基本スペック
先ずは基本スペックを確認してみましょう
名称 | VTI | VOO |
---|---|---|
2021年利回り | 1.33% | 1.4% |
前日終値 | 199.53 | 366.68 |
年初来リターン | -15.78% | -14.39% |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
資産総額 | 273.133×10億ドル | 275.363×10億ドル |
現在の相場観 | 調整局面 | 調整局面 |
設定来平均リターン | 9.5 | 12.79 |
増配率(過去5年) | 5.9 | 5.58 |
増配率(過去10年) | 7.18 | 7.47 |
YOC(過去5年) | 2.33 | 2.42 |
YOC(過去10年) | 4.81 | 5.01 |
用語については以下の通りです。
- 相場観
株価の方向性の指標の一つです。
52週間の最高値から現在の株価がどの程度の下落率にいるかで、
現在の相場観が強気・調整・弱気を判断します。
一般的に
10%以上の下落:調整局面
20%以上の下落:弱気相場といわれています。 - 増配率
前年の配当金に対し、本年の配当金が増えた割合です
増配率が優秀であるほど、YOCが高くなる可能性が高まります。 - YOC(イールドオンコスト)
配当金を買ったときの株価で割った割合です。
過去の安い株価で購入し、その後に増配が行われると
YOCは高く、配当利回りよりも高い利回りを示します。
私はこれらの指標を
- 相場観は今後の方向性の目安
- 増配率は配当金の伸びの勢い
- YOCは増配した結果の真の利回り
ととらえています。
特に増配率やYOCが高いと今後も高い配当利回りを期待することができそうです。
基本スペックは若干VOOが良い
VOOは2010年設立のため、
比較的米国が調子のよかった部分だけ抽出しています。
よって、見かけ上高くなっていますが、
同じ期間で見ると同程度のリターンです。
若干VOOの方が成績が良いということがわかります。
- スペックはほとんど同じ
- 若干VOOの方が増配率や現状のリターンは良い
積立した場合のYOCについては
下記で後述します。
スペック的にはVOOとVTIはあまり変わりそうにありません。
実際に積立した場合は変るのでしょうか。
シミュレーションしてみましょう。
積立投資のルールや諸条件
シミュレーションに用いたデータ
シミュレーションに用いたデータは
米国版YahooFinanceが提供してくれている過去データを用いました。
正確に言うと、Pythonというプログラミング言語で
YahooFinanceのデータを取得し、
データ処理を行っています。
この手法はプロのデータサイエンティストも用いる
プログラミング言語とツールを利用しています。
こんな感じでごりごりにコードを書いています。

シミュレーションルール
ルールはざっくりこんな感じです。
- 毎月100ドルを月初に積立し、買えるだけ買う
- 配当金は再投資する
- 配当金は税金を考慮し最大限ひかれた場合を想定
- ETFは過去データが少ないものに合わせて、
同時に購入したと想定して比較
詳細を確認されたい方は以下の参考をご確認ください。
- 手数料は考慮しません。
- 税金は配当金が出るたびに0.717を掛け算します。
なぜ0.717かは後述。
- このページでは
評価額=株価(終値) × 持ち株数 + 残高(積立や配当金で増えた現金の残り)で表示します。
- 購入は毎月、月初日に定額100ドルを入金し
(データ、土日の関係上必ず〇月1日ではない)、
前回の余りと今回入金した100ドルで買える株数を限界まで買います。 - 例えば
残高(前回の残り)が40ドル、
月初日課金が100ドル、
購入単価が130ドルの場合は
購入数:1 残高:10ドル - 購入金額はその日の終値で買ったと仮定します。
- 配当金を再投資していないものと
配当金再投資した分をシミュレーション。 - 配当金再投資は、権利落ち日に、配当金+残高で買える分を再投資。
(実際には権利落ち日から数日以上たってから口座に入るが、簡略化。) - 全てドルベースで考慮。
税金は米国と日本の両方でとられる
米国株に投資すると
日本と米国からそれぞれ課税されます。
日本の課税は条件により取り戻せますが、
ここでは簡略化のため、取り戻しはしないこととします。
下記に参考値として税金の計算方法を記載しておきます。
(本サイトの税金ルールです。正確には税関係の書籍や税務署等に確認してください。)
- 配当金の税金は米国でかかるものと日本国でかかるものがある。
- 米国は配当金に対し、10%
- 日本国は米国で税金を支払った残りに対し、日本円に換算後20.315%
- 例えば一ドル120円、配当金100ドルの場合
米国税金:100ドル×10/100=10ドル
日本国税金:(100ドル-10ドル)×120×20.315/100=2194.02円 - 為替を考慮すると面倒なので、簡略化して
米国税金:100ドル×10/100=10ドル
日本国税金:(100ドル-10ドル)×20.315/100=18.2835
つまり税処理後:100-10-18.2835=71.7165 - 税処理後金額は配当金×0.717で計算すると簡易的に値が求められる。
積立シミュレーション比較
資産を伸ばす力はVTIとVOOは互角
利益を最も上げたETFを総評価額(リターン)で評価します。
大事な要素です。
一番大事といってもいいですね。
まずは金額を示します。
スタート日から丸一年ごとに評価額の途中経過がわかるようにしてみました。
日付 | 評価額(VTI) | 評価額(VOO) | 更新日付 |
---|---|---|---|
2010-09-09 | 100.00 | 100.00 | 2022-12-14 |
2011-09-09 | 1209.33 | 1211.14 | 2022-12-14 |
2012-09-10 | 2877.39 | 2879.14 | 2022-12-14 |
2013-09-09 | 4882.85 | 4822.51 | 2022-12-14 |
2014-09-09 | 7283.23 | 7246.79 | 2022-12-14 |
2015-09-09 | 8527.69 | 8415.21 | 2022-12-14 |
2016-09-09 | 10867.26 | 10834.81 | 2022-12-14 |
2017-09-11 | 14431.75 | 14425.54 | 2022-12-14 |
2018-09-10 | 18631.68 | 18548.42 | 2022-12-14 |
2019-09-09 | 20929.50 | 21192.94 | 2022-12-14 |
2020-09-09 | 25849.87 | 26326.52 | 2022-12-14 |
2021-09-09 | 37127.07 | 37098.30 | 2022-12-14 |
2022-09-09 | 34662.90 | 35628.94 | 2022-12-14 |
2022-12-13 | 34637.59 | 35799.23 | 2022-12-14 |

次は利益率で同じデータを見てみます。
日付 | 利益率(VTI) | 利益率(VOO) | 更新日付 |
---|---|---|---|
2010-09-09 | 0.00 | 0.00 | 2022-12-14 |
2011-09-09 | -6.97 | -6.84 | 2022-12-14 |
2012-09-10 | 15.10 | 15.17 | 2022-12-14 |
2013-09-09 | 31.97 | 30.34 | 2022-12-14 |
2014-09-09 | 48.64 | 47.89 | 2022-12-14 |
2015-09-09 | 39.80 | 37.95 | 2022-12-14 |
2016-09-09 | 48.87 | 48.42 | 2022-12-14 |
2017-09-11 | 69.79 | 69.71 | 2022-12-14 |
2018-09-10 | 92.08 | 91.22 | 2022-12-14 |
2019-09-09 | 92.01 | 94.43 | 2022-12-14 |
2020-09-09 | 113.64 | 117.57 | 2022-12-14 |
2021-09-09 | 179.15 | 178.93 | 2022-12-14 |
2022-09-09 | 139.05 | 145.72 | 2022-12-14 |
2022-12-13 | 134.04 | 141.89 | 2022-12-14 |

年によってどちらの方が成績が良いか
変っています。
ほぼ変わらないっといってよいと思います。
一応VOOとVTIでどちらの方が成績良かったか、
年数を数えてみましたが、
2011年~2022年の12年間で
VOOの方が成績の良かった年は6年と
ほんとに互角です(笑)
- VTIとVOO、どちらの方が成績良いかは年によって変わる
- 総評価額はどちらに投資しても変わらない
安心して持ち続けられるETFはわずかにVOOが良い
長期保有すると何度か暴落をくらうことになります。
理論的には持ち続けることが正しいのですが、
これはかなり心理的に大きな負担があります。
私も2020年に保持していた時は
かなりしんどかったです。
二つの観点から評価してみたいと思います。
- 月利の最大下落率および最大上昇率
⇒瞬間的な上下が多い銘柄は持っていて不安感が生じやすい。 - 月利の上昇月と下落月の比率および利益率の平均値
⇒下落する月が多ければ、それだけ不安を生じやすい
月利の最大下落率および最大上昇率
月利の下落と上昇の最大値は以下の通りです。
ID | 最大下落率 | 最大下落日 | 最大上昇率 | 最大上昇日 | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|
VTI | -17.31 | 2020年03月 | 15.17 | 2011年10月 | 2022-12-14 |
VOO | -16.18 | 2020年03月 | 14.26 | 2011年10月 | 2022-12-14 |
若干ですが、差が生じています
VOOの方が下落も上昇も抑えられており、
値幅の最大値は小さいようです。
VOOの方が値幅が若干小さい
月利の上昇と下落の比率およびその平均値
こちらも理論的には持ち続けるのが大事で
中間は関係ないといえば関係ありません。
ただ、株価は毎日見たくなるもので
そこで下げた日が多いとどうしても
売却など何かをしたくなります。
月利が下落だった月と上昇だった月の比率は以下の通りです。
また、それらの平均利率を表しています。
ID | 月利下落月/全体 | 月利上昇月/全体 | 下落月の平均 | 上昇月の平均 | 平均月利 | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|---|
VTI | 34.25 | 65.75 | -3.73 | 3.39 | 0.95 | 2022-12-14 |
VOO | 32.88 | 67.12 | -3.74 | 3.31 | 1.00 | 2022-12-14 |
VOOの方が下落した月は少なそうです。
同じような成績であれば
下落の少ないVOOの方が持ちやすいかもしれません。
- VOOの方が下落している月は少ない。
- 若干VOOの方がVTIよりもストレスが少なく保持できる。
配当利回りが成長したETFはVOO
YOCって何?-優良株の配当利回りは育てることができる-
YOC(Yield On Cost:イールドオンコスト)という考え方があります。
これは
YOC(%) = (配当金) / (買ったときの値) × 100
例えば
2012年に買った価格が50ドル
2021年に価格が100ドルに上昇
2021年の一株当たりの配当金は5ドルの場合
2021年時点の配当利回りとYOCを計算してみます。
- 配当利回りは
5 / 100 × 100 = 5% - YOCは
5 / 50 × 100 = 10%
同じ配当金ですが、資産効率は向上していることになります。
当然10年20年後には資産効率の高い銘柄に投資する方が有利です。
積立投資と一括購入、どちらがYOC的に良いか?
積立投資は毎月購入するので
絶えず買ったときの価格(=平均購入単価)が変化します。
株価が上昇傾向であれば
当然積立すると徐々に購入単価はあがります。
一括購入は当時の価格のまま。
右肩上がりの優良株であれば
一括購入がYOCを効率よく高めます。
ただし、一括購入は以下のデメリットを含んでいます。
- 購入後に暴落をくらったときにメンタルを保てるか
⇒積立投資は被害を軽減しやすい - 若いときに何十万、何百万も用意できるか。
用意できたとして、一か所に一気に投資して不安感を抱かないか。
右肩上がりの優良株であれば
積立でも購入単価は下がるので、積立でYOCを高めていくのがお勧めです。
積立でもYOCは高められる
積立版YOCは以下のとおりです。
ETF | 年 | 購買平均単価 | 当時の価格 | 配当金 | 利回り | yoc | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
VTI | 2019 | 84.22 | 144.19 | 2.91 | 2.02 | 3.46 | 2022-12-14 |
VTI | 2020 | 88.74 | 156.85 | 2.76 | 1.76 | 3.11 | 2022-12-14 |
VTI | 2021 | 94.28 | 220.78 | 2.93 | 1.33 | 3.11 | 2022-12-14 |
VOO | 2019 | 149.92 | 260.64 | 5.58 | 2.14 | 3.72 | 2022-12-14 |
VOO | 2020 | 157.09 | 287.34 | 5.30 | 1.84 | 3.37 | 2022-12-14 |
VOO | 2021 | 166.26 | 388.97 | 5.43 | 1.40 | 3.27 | 2022-12-14 |
当時の価格とは
配当金の権利確定日(その日の前日までに持っていた株数に応じて配当金が支給される日)
の終値の年平均値です。
積立投資することで購入単価を抑えることができ、
結果としてYOCもだんだん高まっています。
- yocは 配当利回り × 当時の購入単価 × 100
で計算 - 積立投資することで購入単価を抑えられる
yocも表面利回りよりも高くなる
積立版YOCの比較
積立投資がYOC上昇に効果があることがわかりました。
もう少し、ETFが比較しやすいように
グラフ化してみます。

参考として利回りの動きもグラフ化します。

2014年にVOOの利回りが下がっているのは12月の配当金データが0円になっているからです。
何かの理由でデータが消えた可能性が高いので
ここでは無視することにします。
明確にVOOの方が高いですね。
全体を通して一番はっきりと優劣が出ているところです。
といっても0.1%ほどなのでめちゃくちゃ大きな影響はありませんが。
でも、どちらもYOCが3%を超えており、
下手に高配当株を買うよりも配当金も成長できそうです。
- あきらかにVOOの方が配当利回り、YOCともに高い
- どちらもYOCが3%を超えており、配当金も十分取得できる。
暴落耐性はVTIとVOOは互角
ご存じのように、2020年3月に大きな下落が生じました。
ここでは暴落の耐性について、
暴落後の回復のスピードを数値化し評価したいと思います。
- 暴落後も積立投資を継続
- 2019年12月1日~2020年3月31日までの期間のうち
利益が最小値の日から同期間の最大利益値を超えるまでにかかった日数
で「回復」のスピードを評価 - なぜこの期間かというと
暴落の原因が世に認識され始めた時期が2019年12月だから
影響がまだ少ない12月~を対象とした。
2019年12月1日~2020年3月31日の間の
利益の最小値から同期間後に最大値まで回復までにかかった日数、
最小値から最大値までの幅は以下の通りです。
ID | 回復までの日数 | 最小~最大利益幅 | 更新日付 |
---|---|---|---|
VTI | 154 | 76.24 | 2022-12-14 |
VOO | 154 | 74.31 | 2022-12-14 |
値幅も回復までにかかった日数もほぼ同じです。
債券に比べると日数かかっていますが、
高配当株よりも格段に早い回復です(高配当株は1年くらいかかっている)
2020年の暴落に関しては
金利の利下げや市場へのマネー流出で
株価を底上げした経緯があり、
当然、これに相性がよい銘柄から徐々に上がっていきます。
よって、次の暴落で同じ動きになるかわかりませんが、
現代の対暴落政策としてはトレンドの施策のため
今後の参考値にもなると考えています。
- 暴落に対し、
VTI、VOO、どちらも同じ期間で値を回復している - VTIやVOOは高配当株よりもかなり回復は早かった
積立シミュレーション詳細
より詳しい積立シミュレーション関する情報は下記に記事を書いています。
個別に配当金を再投資した場合と再投資しない場合で
シミュレーションしています。
過去のデータをしっかり確認してから投資することは
大事なのでチェックしてみてください。
まとめ-VOOが若干良いがわずかな差-
スペック的には同程度(若干VOO?)ですが
積立投資しても若干VOOの方が優秀だと思われます。
ただ、差としてはほんとにわずかで、
投資を始めるタイミングによっては
逆の結果も考えられます。
あと、比較してみて思ったのが、
どちらも超々優秀だということ
圧倒的成長性がありながら、YOCが3%を超えてくるのはすごい。。。
- 総評価額、暴落耐性はほぼ同じ
- 値動きは若干VOOの方が抑えられており、
ストレス少なく保持できる。 - 配当利回り、YOCは明確にVOOが高い、
しかし、YOCで0.1%程度なので、わずか。 - 結論:どちらも超優秀で好みでOK
本ウェブサイトではVTIを主軸に投資を組み立てます。
理由はVOOは設立して日が浅く、データが少ないためです。
VOO以外にもS&P500連動はあるんですが、
VOOより知名度が低かったり、経費率が高かったりと
主軸とするにはもう一声足りないといった感じです。。。
正直VOOの方が若干よさそうなのですが、
一番大事な総評価額(=利益)で差が生じなかったので、
データが豊富なVTIを軸に分析します。
投資は自己責任です。
ひとつの参考としていただければ幸いです。
ではでは。