このページは 2022-12-13 に更新しました。
- 米国全体インデックスETFのVTIと
ナスダックインデックスETFのQQQを比較 - スペックで比較した場合と
実際に積立投資した場合を
データを用いて分析。 - QQQは20年でVTIの1.5倍に資産を増やした。
- 過去10年はQQQが良い時代だった。
今後も続くかはわからない。 - VTIの方が安心感がある。
こんにちは、hokkyokunです。
積立投資のシミュレーションを
Pythonというプログラミング言語で作ってみました。
実際の過去データを用いて
投資した結果を可能な限り再現しています。
本当に優秀なETFをプログラミングシミュレーションで探してみようと思います。
今回は2001-06-15 ~ 2022-12-13までの期間におけるシミュレーション結果です。
※シミュレーション結果は入念に計算を行っておりますが
利益を保証するものではございません。
ご自身でご判断の上投資をしてください。
結論を述べます。
過去10年のQQQは超優秀
今後は伸び率低下の懸念がある。VTIの方が無難。
目的
何を比較するのか
VTIは米国株全体に投資するインデックスETF
QQQは米国のハイテク銘柄を中心に投資するインデックスETFです。
王道インデックスとハイテク銘柄どちらがより優秀な投資先か?
比べる対象は以下の通りです。
- ETFの基本スペック
- 実際に積立投資した結果
そもそもVTI,QQQって何?
VTIとは
米国全体のあらゆる株を適切な割合で保有するETFです。
割合は時価総額が高いものをたくさん持つように計算します(アップルは高いウェイトで保有)。
3500以上の銘柄を保有し、業界大手から次世代の銘柄までカバーできます。
QQQとは
ナスダックに上場している銘柄のうち、
時価総額が高い100社(金融は除く)で構成されるナスダック100指数に連動したETFです。
割合は時価総額が高いものをたくさん持つように計算します(アップルは高いウェイトで保有)。
GAFAMなどハイテク銘柄を多く保有できるETFです。
基本スペックの比較
VTI,QQQの基本スペック
先ずは基本スペックを確認してみましょう
名称 | VTI | QQQ |
---|---|---|
2021年利回り | 1.33% | 0.49% |
前日終値 | 199.53 | 285.58 |
年初来リターン | -15.78% | -27.09% |
経費率 | 0.03% | 0.20% |
資産総額 | 273.133×10億ドル | 159.255×10億ドル |
現在の相場観 | 調整局面 | 弱気相場 |
設定来平均リターン | 9.5 | 8.99 |
増配率(過去5年) | 5.9 | 6.94 |
増配率(過去10年) | 7.18 | 8.44 |
YOC(過去5年) | 2.33 | 1.13 |
YOC(過去10年) | 4.81 | 2.86 |
用語については以下の通りです。
- 相場観
株価の方向性の指標の一つです。
52週間の最高値から現在の株価がどの程度の下落率にいるかで、
現在の相場観が強気・調整・弱気を判断します。
一般的に
10%以上の下落:調整局面
20%以上の下落:弱気相場といわれています。 - 増配率
前年の配当金に対し、本年の配当金が増えた割合です
増配率が優秀であるほど、YOCが高くなる可能性が高まります。 - YOC(イールドオンコスト)
配当金を買ったときの株価で割った割合です。
過去の安い株価で購入し、その後に増配が行われると
YOCは高く、配当利回りよりも高い利回りを示します。
私はこれらの指標を
- 相場観は今後の方向性の目安
- 増配率は配当金の伸びの勢い
- YOCは増配した結果の真の利回り
ととらえています。
特に増配率やYOCが高いと今後も高い配当利回りを期待することができそうです。
長期的なリターンは変わらない、QQQは増配率が意外に良い
近年のQQQのリターンを見るとQQQの方が高そうですが、
長期的にみるとインデックスが強いですね。
元々の利回りが低く設定されていることと、
増配以上に価格があがっていることで目立たなかったですが、
増配率はVTI以上です。
とはいえ、VTIの方が配当利回りもYOCも優秀です。
- 長期的な平均リターンは若干VTIの方が高い。
- QQQは増配率がVTIよりも高い
とはいえ、配当系はVTIの方が優秀。
スペック的には
長期的平均リターン(=設定来平均リターン)がやや高く、配当金も期待できるVTIを推します
より詳しくVTI,QQQのスペックを知りたい方
より詳しいETFに関する情報は下記に記事を書いています。
積立投資をするうえで押さえておきたい
ETFの構成保有銘柄、セクター比率、年間の平均リターン、平均配当金利回り、経費率
を網羅的に解説しています。
積立投資のルールや諸条件
シミュレーションに用いたデータ
シミュレーションに用いたデータは
米国版YahooFinanceが提供してくれている過去データを用いました。
正確に言うと、Pythonというプログラミング言語で
YahooFinanceのデータを取得し、
データ処理を行っています。
この手法はプロのデータサイエンティストも用いる
プログラミング言語とツールを利用しています。
こんな感じでごりごりにコードを書いています。

シミュレーションルール
ルールはざっくりこんな感じです。
- 毎月100ドルを月初に積立し、買えるだけ買う
- 配当金は再投資する
- 配当金は税金を考慮し最大限ひかれた場合を想定
- ETFは過去データが少ないものに合わせて、
同時に購入したと想定して比較
詳細を確認されたい方は以下の参考をご確認ください。
- 手数料は考慮しません。
- 税金は配当金が出るたびに0.717を掛け算します。
なぜ0.717かは後述。 - このページでは
評価額=株価(終値) × 持ち株数 + 残高(積立や配当金で増えた現金の残り)で表示します。
- 購入は毎月、月初日に定額100ドルを入金し
(データ、土日の関係上必ず〇月1日ではない)、
前回の余りと今回入金した100ドルで買える株数を限界まで買います。 - 例えば
残高(前回の残り)が40ドル、
月初日課金が100ドル、
購入単価が130ドルの場合は
購入数:1 残高:10ドル - 購入金額はその日の終値で買ったと仮定します。
- 配当金を再投資していないものと
配当金再投資した分をシミュレーション。 - 配当金再投資は、権利落ち日に、配当金+残高で買える分を再投資。
(実際には権利落ち日から数日以上たってから口座に入るが、簡略化。) - 全てドルベースで考慮。
税金は米国と日本の両方でとられる
米国株に投資すると
日本と米国からそれぞれ課税されます。
日本の課税は条件により取り戻せますが、
ここでは簡略化のため、取り戻しはしないこととします。
下記に参考値として税金の計算方法を記載しておきます。
(本サイトの税金ルールです。正確には税関係の書籍や税務署等に確認してください。)
- 配当金の税金は米国でかかるものと日本国でかかるものがある。
- 米国は配当金に対し、10%
- 日本国は米国で税金を支払った残りに対し、日本円に換算後20.315%
- 例えば一ドル120円、配当金100ドルの場合
米国税金:100ドル×10/100=10ドル
日本国税金:(100ドル-10ドル)×120×20.315/100=2194.02円 - 為替を考慮すると面倒なので、簡略化して
米国税金:100ドル×10/100=10ドル
日本国税金:(100ドル-10ドル)×20.315/100=18.2835
つまり税処理後:100-10-18.2835=71.7165 - 税処理後金額は配当金×0.717で計算すると簡易的に値が求められる。
積立シミュレーション比較
20年でQQQの資産評価額はVTIの1.5倍になる
利益を最も上げたETFを総評価額で評価します。
大事な要素です。
一番大事といってもいいですね。
まずは金額を示します。
スタート日から丸一年ごとに評価額の途中経過がわかるようにしてみました。
日付 | 評価額(VTI) | 評価額(QQQ) | 更新日付 |
---|---|---|---|
2001-06-15 | 100.00 | 100.00 | 2022-12-14 |
2002-06-17 | 1230.77 | 1032.03 | 2022-12-14 |
2003-06-16 | 2633.98 | 2597.64 | 2022-12-14 |
2004-06-15 | 4381.75 | 4367.31 | 2022-12-14 |
2005-06-15 | 6195.02 | 5790.47 | 2022-12-14 |
2006-06-15 | 7985.34 | 7134.86 | 2022-12-14 |
2007-06-15 | 11458.85 | 10240.52 | 2022-12-14 |
2008-06-16 | 11811.13 | 11715.86 | 2022-12-14 |
2009-06-15 | 9650.99 | 9973.20 | 2022-12-14 |
2010-06-15 | 13575.64 | 14396.27 | 2022-12-14 |
2011-06-15 | 17410.38 | 18273.92 | 2022-12-14 |
2012-06-15 | 20193.58 | 22943.59 | 2022-12-14 |
2013-06-17 | 27257.10 | 28397.47 | 2022-12-14 |
2014-06-16 | 34894.61 | 38317.74 | 2022-12-14 |
2015-06-15 | 40174.96 | 47027.47 | 2022-12-14 |
2016-06-15 | 42158.99 | 48916.59 | 2022-12-14 |
2017-06-15 | 52652.14 | 65675.95 | 2022-12-14 |
2018-06-15 | 63814.66 | 86166.34 | 2022-12-14 |
2019-06-17 | 69236.47 | 92097.53 | 2022-12-14 |
2020-06-15 | 76376.89 | 122851.46 | 2022-12-14 |
2021-06-15 | 112792.88 | 178877.36 | 2022-12-14 |
2022-06-15 | 100074.04 | 150016.84 | 2022-12-14 |
2022-12-13 | 108203.44 | 154699.76 | 2022-12-14 |

次は利益率で同じデータを見てみます。
日付 | 利益率(VTI) | 利益率(QQQ) | 更新日付 |
---|---|---|---|
2001-06-15 | 0.00 | 0.00 | 2022-12-14 |
2002-06-17 | -5.33 | -20.61 | 2022-12-14 |
2003-06-16 | 5.36 | 3.91 | 2022-12-14 |
2004-06-15 | 18.43 | 18.04 | 2022-12-14 |
2005-06-15 | 26.43 | 18.17 | 2022-12-14 |
2006-06-15 | 30.91 | 16.96 | 2022-12-14 |
2007-06-15 | 56.97 | 40.28 | 2022-12-14 |
2008-06-16 | 38.95 | 37.83 | 2022-12-14 |
2009-06-15 | -0.51 | 2.82 | 2022-12-14 |
2010-06-15 | 24.55 | 32.08 | 2022-12-14 |
2011-06-15 | 43.89 | 51.02 | 2022-12-14 |
2012-06-15 | 51.83 | 72.51 | 2022-12-14 |
2013-06-17 | 87.98 | 95.84 | 2022-12-14 |
2014-06-16 | 122.26 | 144.06 | 2022-12-14 |
2015-06-15 | 137.72 | 178.27 | 2022-12-14 |
2016-06-15 | 132.92 | 170.26 | 2022-12-14 |
2017-06-15 | 172.81 | 240.29 | 2022-12-14 |
2018-06-15 | 211.29 | 320.32 | 2022-12-14 |
2019-06-17 | 219.06 | 324.41 | 2022-12-14 |
2020-06-15 | 233.52 | 436.47 | 2022-12-14 |
2021-06-15 | 368.02 | 642.23 | 2022-12-14 |
2022-06-15 | 295.55 | 492.95 | 2022-12-14 |
2022-12-13 | 317.77 | 497.30 | 2022-12-14 |

2013年ごろまでは
VTIもQQQも同じくらいの評価額でしたが、
2013年以降はQQQが爆発的に伸びています。
2022年は激しく下落していますが、直近はまた上昇しており、
QQQの方が勢いがありそうですね。
長期的な年平均リターンは変わらないはずですが、
少なくともここ10年はQQQが大きくリードしています。
しかし、QQQの今後の伸び率には少し疑問を持っています。
- 長期の平均リターンに対して現状のリターンが高すぎる
⇒平均回帰が起きるかもしれない。 - QQQは金利上昇に弱い。
⇒今後どんどん金利は上がるので、勢いは弱まるかもしれない。
- 2013年まではほぼ同じ成績
- それ以降はQQQが爆発的に伸びている。
勢いは現在も高い - 20年でQQQはVTIの1.5倍資産を伸ばしている。
- 今後のQQQの伸び率には注意が必要。
暴落時の下落のしやすさはVTIとQQQはほぼ同じ
長期保有すると何度か暴落をくらうことになります。
理論的には持ち続けることが正しいのですが、
これはかなり心理的に大きな負担があります。
私も2020年に保持していた時は
かなりしんどかったです。
二つの観点から評価してみたいと思います。
- 月利の最大下落率
⇒瞬間的に大きく下落する銘柄は持っていて不安になる - 月利の下落月の頻度および下落率の平均値
⇒下落する月が多ければ、それだけ不安になる
月利の最大下落率および最大上昇率
月利の下落と上昇の最大値は以下の通りです。
ID | 最大下落率 | 最大下落日 | 最大上昇率 | 最大上昇日 | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|
VTI | -17.38 | 2008年10月 | 15.17 | 2011年10月 | 2022-12-14 |
QQQ | -15.02 | 2001年08月 | 18.01 | 2001年10月 | 2022-12-14 |
ちょっと意外でした。
ハイテク銘柄ってハイリスクハイリターンなイメージがあったのですが、
最大下落率は全く関係なかったです。
VTIとQQQの最大下落率(月利)は同程度
月利の上昇と下落の比率およびその平均値
こちらも理論的には持ち続けるのが大事で
中間は関係ないといえば関係ありません。
ただ、株価は毎日見たくなるもので
そこで下げた日が多いとどうしても
何かをしたくなります。
月利が下落だった月と上昇だった月の比率は以下の通りです。
また、それらの平均利率を表しています。
ID | 月利下落月/全体 | 月利上昇月/全体 | 下落月の平均 | 上昇月の平均 | 平均月利 | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|---|
VTI | 37.98 | 62.02 | -3.95 | 3.27 | 0.53 | 2022-12-14 |
QQQ | 37.98 | 62.02 | -4.67 | 4.74 | 1.17 | 2022-12-14 |
下落月の頻度は全く変わらないです。
若干、QQQの方が上昇、下落の平均値が高いので、値動きが激しいです。
- VTIとQQQで下落の頻度はまったく変わらない
- 若干QQQの方が値動きが激しい。
VTIの方が利回りを強く成長させている。でもQQQも大健闘
優良株の配当利回りは育てることができる
YOC(Yield On Cost:イールドオンコスト)という考え方があります。
これは
YOC(%) = (配当金) / (買ったときの値) × 100
例えば
2012年に買った価格が50ドル
2021年に価格が100ドルに上昇
2021年時点の配当利回りとYOCを計算してみます。
配当利回りとYOCを計算してみます。
- 配当利回りは
5 / 100 × 100 = 5% - YOCは
5 / 50 × 100 = 10%
同じ配当金ですが、資産効率は向上していることになります。
当然10年20年後には資産効率の高い銘柄に投資する方が有利です。
yocは 配当利回り × 当時の購入単価 × 100
で計算
一括購入した方が積立投資よりYOCは上がりやすい。
VTIやVYMのような右肩上がりの優良株が前提ですが、
一括購入の方が積立投資よりYOCを効率よく高めます。
積立投資は毎月購入するので
絶えず買ったときの価格(=平均購入単価)が変化します。
株価が上昇傾向であれば
当然積立すると徐々に購入単価はあがります。
一括購入は当時の価格のまま。
ただし、一括購入は以下のデメリットを含んでいます。
- 購入後直後の暴落でメンタルを保てるか
⇒積立投資は被害を軽減しやすい - 何十万、何百万を一気に用意できるか。
用意できても、一気に投資して不安感にならないか。
メンタル維持はとても重要なファクターです。
そしてメンタル維持には積立投資の方が有利です。
- 理論的には一括購入の方がYOCは高まりやすい
- メンタルを健全に保つには積立投資の方が良い
- メンタル維持はめちゃくちゃ大事
右肩上がりの優良株であれば
積立でも購入単価は下がるので、積立でYOCを高めていくのがお勧めです。
積立でもYOCは高められる。
確かに一括の方が効率よいですが、
積立でもきちんとYOCは上がります。
ETF | 年 | 購買平均単価 | 当時の価格 | 配当金 | 利回り | yoc | 更新日時 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
VTI | 2019 | 58.16 | 144.19 | 2.91 | 2.02 | 5.00 | 2022-12-14 |
VTI | 2020 | 60.76 | 156.85 | 2.76 | 1.76 | 4.54 | 2022-12-14 |
VTI | 2021 | 64.05 | 220.78 | 2.93 | 1.33 | 4.57 | 2022-12-14 |
QQQ | 2019 | 50.06 | 188.71 | 1.58 | 0.84 | 3.16 | 2022-12-14 |
QQQ | 2020 | 52.53 | 239.34 | 1.34 | 0.56 | 2.55 | 2022-12-14 |
QQQ | 2021 | 55.81 | 350 | 1.70 | 0.49 | 3.05 | 2022-12-14 |
当時の価格とは
配当金の権利確定日(その日の前日までに持っていた株数に応じて配当金が支給される日)
の終値の年平均値です。
VTIでは2021年時点で約20年間の積立により、
購買単価は1/3以下に減らすことに成功しています。
YOCも利回りの3.5倍になっているので、
積立投資もYOCを上げるためには有効です。
- VTIは積立投資20年で購入単価が1/3に下がった
- YOCは利回りの3.5倍
- (優良株では)積立投資もYOC向上に効果あり
20年でVTIのYOCはQQQの1.5倍
積立投資がYOC上昇に効果があることがわかりました。
銘柄同士を比較しやすいように
グラフ化してみます。

参考として利回りの動きもグラフ化します。

VTIは当然ながら
QQQのYOCがめちゃくちゃ上がっています。
利回り自体が低く設定されているにもかかわらず、
高い増配率のおかげでYOCが成長しています。
一方で、価格も急騰しているのでわかりにくくなっていますね。
- QQQのYOCが急成長している。
- 急上昇は高い増配率のおかげ
- とはいえ、VTIが超優秀
YOCはVTIがQQQの1.5倍
暴落後の回復力はQQQがVTIの2倍
ご存じのように、2020年3月に大きな下落が生じました。
ここでは暴落の耐性について、
暴落後の回復のスピードを数値化し評価したいと思います。
- 暴落後も積立投資を継続
- 2019年12月1日~2020年3月31日までの期間のうち
利益が最小値の日から同期間の最大利益値を超えるまでにかかった日数
で「回復」のスピードを評価 - なぜこの期間かというと
暴落の原因が世に認識され始めた時期が2019年12月だから
影響がまだ少ない12月~を対象とした。
2019年12月1日~2020年3月31日の間の
利益の最小値から同期間後に最大値まで回復までにかかった日数、
最小値から最大値までの幅は以下の通りです。
ID | 回復までの日数 | 最小~最大利益幅 | 更新日付 |
---|---|---|---|
VTI | 154 | 130.23 | 2022-12-14 |
QQQ | 81 | 154.89 | 2022-12-14 |
回復のスピードはQQQがVTIの2倍です。
一方で、暴落時の値動きはQQQの方がVTIより高かったです。
2020年の暴落に関しては
金利の利下げや市場へのマネー流入で
株価を底上げした経緯があり、
QQQは金利の減少に特に敏感な銘柄であるため、すぐに値を戻したと考えられます。
次の暴落で同じ動きになるかわかりませんが、
現代の対暴落政策としてはトレンドの施策のため
今後の参考値にもなると考えています。
- 回復スピードはQQQがVTIの2倍
- 値動きは若干QQQの方が激しい
- 暴落対策がQQQと相性が良かった。
ただ、暴落対策は今後同じ施策をとる可能性もある
次も回復スピードは高いかもしれない。
もっと詳しく積立シミュレーションを見たい方
より詳しい積立シミュレーション関する情報は下記に記事を書いています。
個別に配当金を再投資した場合と再投資しない場合で
シミュレーションしています。
過去のデータをしっかり確認してから投資することは
大事なのでチェックしてみてください。
まとめ(なんだかんだVTIの方が無難)
個人投資家も注目しているQQQとインデックス最強クラスのVTIを比較してみました。
優秀なVTIを軽く凌駕するリターンをたたき出すQQQはさすがですが、
今後もこの伸びがあるかどうかは結構慎重にならないといけないと思います。
個人的にはVTIを主体に資産形成し、
QQQのリターンが長期リターンを何年か下回ったら、買っていってもいいかなと思っています。
- 資産評価額はQQQがVTIの1.5倍
- 月利において
VTIとQQQは同程度の下落のしやすさ。 - 暴落後の回復スピードはQQQがVTIの2倍
暴落対策がQQQと相性がよかったため。 - 結論:やっぱりVTI
QQQの伸び率は落ちる可能性がある。
VTIの方が安心感がある。
投資は自己責任です。
ひとつの参考としていただければ幸いです。
ではでは。